2016年10月11日

食欲抑える遺伝子欠損が肥満のリスクを増加させる


特定の遺伝子が損なわれると脂肪の摂りすぎによる肥満のリスク
が高まることを京都大の辻本豪三教授らが突き止めています。

■食欲を抑える遺伝子

この遺伝子は「GPR120」とよばれる遺伝子で、食べ物に含ま
れる脂肪酸を感知して、インスリン分泌を促したり、食欲を
抑えたリすることで知られております。

研究グループは、この「GPR120」遺伝子を壊したマウスと
通常のマウスそれぞれ数十匹ずつに、13%の低脂肪と60%の
高脂肪の餌を与え、16週間飼育して比較しました

その結果、低脂肪食のマウスの体重はともに平均約30グラム
でほとんど差はなかったのに対し、高脂肪食の通常マウスは
平均約40グラムだったが、「GPR120」遺伝子欠損マウスは、
平均約44,4グラムだったそうです。

特に肝臓の重量は「GPR120」遺伝子欠損マウスの方が約70%
も重く、中性脂肪の多い脂肪肝だったといいます。
しかも血糖値が高く、インスリンを投与してもほとんど効き
めがなかったそうです。

■欧州人の遺伝情報解析による裏付け

研究グループはまた、フランスの研究所が持つ欧州人約14600
人の遺伝情報を肥満度別に解析したところ、肥満グループの
2.4%に「GPR120」の変異があったが、非肥満グループでは、
変異は1.3%にとどまり、この遺伝子の変異が肥満リスクを
高めることが分かったといいます。

辻本教授は「西洋型の高脂肪の食生活と遺伝子の機能低下が
かさなると肥満や糖尿病のリスクが高まる。メカニズムを解
明し、病的肥満の診断や予防に役立てたい」と述べておられ
ますので、体重を減らすための運動やダイエットが嫌いな人
にとっては、「GPR120」遺伝子が欠損していないかかどうか
解析してもらうことで、肥満予防を図ることができる時代の
到来を期待できます。


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posted by やせがまん at 09:58 | Comment(0) | 肥満予防 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする